福岡県篠栗町にある南蔵院というお寺をご存知でしょうか?
南蔵院のある一帯は、篠栗八十八ヶ所としても知られている場所で、空海ゆかりの88か所の霊場が広がる場所です。
特に有名なのは、日本一の大きさを誇るブロンズでできた全長41mの釈迦涅槃像。
数々のお寺群の総本寺として知られる南蔵院は、高野山真言宗の別格本山でもあります。
実は、こちらの南蔵院の住職が宝くじに高額当選したと言われています。
いったいどのような人が当選したのでしょうか?
「宝くじ和尚」と呼ばれる南蔵院住職の林覚乗さんこそその人です。
林さんは何度も宝くじを当てていることでも有名で、1995年のジャンボ宝くじで1等前後賞合わせて1億3,000万円に当選しています。
さらにその数日後には「ナンバーズ4」では計560万円を当てるなど、あわせて30回以上の高額当選の実績を持つというから驚きです。
1995年に、ユニバーシアード福岡大会の協賛宝くじを400枚購入した林さんは、その束を自宅の本棚の上に保管していたといいます。
なんでも、その本棚の横に大黒様の描かれたお札があったそうで、いつのまにか風で飛んでしまい、置いてあった宝くじの上に乗っていたといいます。宝くじの抽選日まで、そのまま宝くじの上にお札を置いたままにしていたそう。
そして、見事前後賞合わせて1億3,000万円に当選!当たったのは、大黒様のお札に触れていた宝くじでした。
林さんは当選した1億3,000万円を全額お寺のために使用したそうです。
この「金運を招く大黒様のお札」の話はあっという間に宝くじファンに広まっていき、ご利益にあやかろうと南蔵院には全国から参拝客が急増したということです。
今では年間130万人以上が訪れます。
実際に宝くじに当たった方が、顔と名前を公表されて実体験を語るというケースは少ないので、宝くじファンにとってはまさに見逃せないエピソードですね。
南蔵院では以前からアジアの子どもたちに向けて医薬品やミルク、筆記用具などを贈ってきたといいます。
そのお礼に、ミャンマー国仏教会議から仏舎利の贈呈を受けたことをきっかけに、釈迦涅槃像が建立されたというので、住職の熱心な支援活動ぶりがうかがえますよね。
この涅槃像が完成した際、日本や東南アジアから約1,300人もの僧侶が集まったというから驚きです。まさに、世界が注目するお寺と言っても過言ではありません。
今では、篠栗のシンボル的なスポットとして、人々に親しまれるお寺として知られています。
今回ご紹介した林さんのお話し、一攫千金は常日ごろの行いが関係しているのかも?と感じさせられるエピソードですね。
ぜひ、福岡に行く機会があれば、少し足を延ばして南蔵院を訪れてみてはいかがでしょうか?