今回は、「開運財布診断士」としてご活躍中の小川あきこ先生にインタビューを行いました!当サイトでも反響の多い「お財布」に関して詳しくお話を伺ってまいりました。3回連載にて掲載します。
小川先生は、長崎県佐世保市を中心にお金の専門家として活動されています。マネーセミナーの講師、独立起業家に対する集客・売上げアップ等のマーケティングコーチ&コンサルタントなど、多方面でご活躍中です。
第1回となる今回は、財布やお金に対する扱い方からその人のどんな個性が分かるのか、詳しくご紹介します!
――お財布鑑定に至った理由を教えてください。
小川先生 その人のお金に対する思いが、お財布の状態にも表れていると感じたことがきっかけです。鑑定に来た方のお悩みを聞きながら、お財布の状態の予測を付けます。それから、実際にお財布を見せてもらい、お悩みのどこがリンクするのかという診断をさせていただいています。
お金の悩みを聞くたびに、なぜそのような状態になってしまうのかと考えていたのですが、しだいにお金に対して本人も気付いていないメンタル面が反映されているとわかりました。それがとても面白くて、ブログにもお財布と心の状態に関する内容を書いてきたのです。
――実体験として、財布を買い替えることでどんな変化がありましたか?
小川先生 私自身、お財布を替えたことで仕事のご縁が増えたという実感があります。これは聞きかじりの知識ではなくて、自分で実践して変化したことなので、やはりお財布の力を実感していますね。以前はお札の間にレシートが挟まってしまう「お財布のミルフィーユ状態」になっていたり自分のお財布の中にいくら入っているのかもわからなかったり、どんどん小銭がたまっていく状態でした。
――小川先生自身もお財布のお悩みを抱えていたことがあったなんて、意外です!
小川先生 ちょうど、お財布の状態と同じように私自身も「なんでうまくいかないのかな」と思っていたのです。
それで、私が実行したことが「二つ折りの財布を長財布に替える」「小銭入れを別に持つ」「長財布を黒の長財布に替える」といったことでした。お財布を見直すことで、変わっていくのは金運だけではありません。占いに来てくださるお客様で、「彼氏ができない」と言っていた方が、お財布の問題点を見直すことで「結婚できた!」という方がいました。金運が良い状態に変わっていくと愛情運も良い方向へとつながっています。
――お財布の状態についてさらに詳しく教えてください!
壊れている、穴が開いているお財布から、どんなことが分かりますか?
小川先生 気付かないうちにお財布が汚れてしまったり、穴が開くなど壊れたり、お財布の形が崩れたり、角の部分が破れかかっている人たちは、自分の心の状態が財布に表れていると思ってみてください。
特に、男性に多いのですが、ズボンの後ろ側にあるポケットに財布を入れてしまっている人は、自分のことを大事にしていない人が多いようです。自分自身や人を大事にできていないと、お金も大事にできません。だから、お金が入ってきてもすぐに出ていってしまうのです。
――私もそうですが、財布の中がカードやレシートでいっぱいという場合はどうでしょうか。
小川先生 財布の中にレシートやポイントカードがたくさんあって整理整頓できない方は、何かしらの不安を抱えているために心に穴が開いている状態と同じです。いつも「心を埋めなければいけない」と思っているので、「常に何かを持っておかなければ」と溜めこんでしまっている方もいるはず。
その不安は漠然としたものなので、「理由は分からないけど不安」といつも心が満たされない気持ちでいるのです。だから、物に対しても人間に対しても執着心が強い方は、持ち物も感情や気持ちもごちゃごちゃとしてしまいます。だからこそ、「ポイントカードを財布の中にしまったままにしてしまう」「お財布のミルフィーユ状態」の方は要注意です。
――なるほど。無意識のうちに安心感を得たいと思っているのでしょうね。
では、小銭が多い方はいかがでしょうか?
小川先生 金銭感覚に乏しかったり、数字に弱い人が多い傾向にあります。それから、見栄っ張りな人も多いですね。例えば、990円のお金を使う時に、小銭を出さずに千円札を出す人っていますよね?
――自覚はありませんでしたが(笑)、私も千円札から出すタイプです。
小川先生 そうすると、「自分は、千円を出すのにふさわしい」という態度を出してしまっているのです。
小銭も大事なお金なので、いつも大きいお札ばかりではなく、小銭があれば先に使う習慣をつけてみましょう。ちょっとした計算に気をつけるようにするだけでも、数字に強くなっていきますよ。そして、手元にあるお金を管理しやすくなります。そうしているうちに、「自分にとってどちらが得か」という感覚が自然と身に付くので、いろんなところでお金にだまされなくなります。
私はよく「小銭貯金」をおススメしています。
毎日、お財布に入っている小銭を貯金箱に移し替えてみてください。特に500円はよく貯まるので、おつりで500円をもらえるように意識してお金を使うようにすると、お財布の中もすっきりします。
――日本人に特徴的な金銭感覚ってありますか?
小川先生 特に日本人に多いのですが「貯金をしていないと不安」という方。今は使う予定がないけれど、「お金を貯めていないと不安」という方が多いですね。目的があって貯金するのではなくて「何となく貯めている」という状態だと、自分にとってチャンスがきたときでも「お金を使うのがもったいない」という状態になってしまいます。
そうすると、自分を磨く絶好のチャンスが来ても逃してしまうのです。日本人の三大お断り口調は、「お金がない」「時間がない」「自信がない」という言葉なのです。非常にもったいないですよね。常に「ない」と言っていて、チャンスを逃している人がたくさんいます。
体の中を想像してもらうとわかるように、体の中は血液が循環していますよね。実は、お金は経済の血液のようなものなのです。その血液が、たとえばおうちの中や銀行の預貯金の中で滞ると流れていきません。国民がお金を使わなくなったから、日本の経済状態が悪くなっていると感じます。自分の持っている財布の経済状態も日本の経済状態とイコールになっている人が多いなと思います。日本の20年~30年前の政策が「貯蓄」だったのですね。ずっとそうやってきたのに、20年ほど前から「貯蓄から投資」へというスローガンに変わったという背景があります。
――お金を使う上でどんなことを意識すべきですか?
小川先生 お金そのものの価値という意味では、紙幣は紙なので、鉱物の金・銀・銅に力負けしてしまうのです。1万円札を1枚作るのに約23円かかると言われています。1円玉が1個作られるのに、いくらかかると思いますか?実は2~3円かかるそうです。民間の企業であれば赤字ですよね。お金自体にも価値はあるのですから、小銭も大事にしましょうね。お金を支払う順番にも気を配り、先に小銭を払いましょう。そして、後で紙のお金を使うほうが良いでしょう。
お財布の中でお札と硬貨が一緒に入っていると、力が弱い紙幣が先に逃げてしまいます。だからこそ、長財布と小銭入れを別に持つことをおススメしています。
そして、家に帰ったら必ずお財布の中身を出して、レシートを分けて保管し、お札は手前から1万円札、5千円札、千円札の順に頭を上にきれいに並べます。
毎日、お金がいくらあるかを確認すると、お金を大事にする習慣が付きますよ。夜寝る前でもいいのです。自分でお金を管理する力を付けましょう。お金を管理する力が付けば、もっとお金を大事にしたいという気持ちになるはずです。
――普段、お財布にはいくらくらい入れておくと良いのでしょうか?
小川先生 見せ金として『自分の年齢×千円』は、いつもお財布の中に入れておいてください。「お金がない」と言っていると、本当にお金がなくなるので、「お金がある」という意識付けをするためです。30歳なら3万円。できれば新札を用意してください。そうすれば、使い道をよく考えてからお金を使うようになりますよ。
――お金との付き合い方が変わってくるということでしょうか?
小川先生 3週間実践すれば、確実に変わってきます。人が行動して、習慣を変えるためには3週間が必要と言われています。毎日「今日だけはやろう」と習慣付けてみましょう。