多額のお金を持っている人でないと関係のないペイオフですが、
宝くじを買っている方はもし高額当選をした場合は他人事ではなくなります。
夢の高額当選をしたときのためにもペイオフの対策について見ておきましょう。
知らないと損するかもしれないので、この機会にしっかり勉強しておきましょう。
1996年6月の前までは「預金保険制度」によって、
たとえ高額の預金をしている預け先の銀行などの金融機関が経営破たんしても、
預金者の預金は保証されていました。
「預金者保護法」が1996年6月に改正されて、ペイオフ制度が導入されたのです。
ペイオフの導入によって預金者の預金は1000万円までの元本と利息しか保護されなくなってしまいました。
例えば3億円が当たったとして、取りあえず一つの銀行に預けておいたとします。
ところが突然その銀行が経営破たんに陥ってしまうと、
預けていた預金はなんと30分の1の1000万円程度になってしまうのです。
泣くに泣けませんね。
一つの銀行に多額の預金をするということは、
上記のようなリスクがあるということは覚えておきましょう。
ペイオフにあわないようにするためには大手銀行や地方銀行、信用金庫など
いくつかの金融機関に1000万円ずつ預けるという方法があります。
そのためにはいくつもの金融機関と取引することが必要となってしまいますし、
それでも何億円も当選した場合などは預けきれない場合も出てくると思います。
そういう時の預金方法としては「決済用普通預金」を使用するという方法があります。
決済用普通預金の特徴は無利息、要求払い(いつでも払い戻しができる)、
決済サービスができる(口座振替ができる)という
3つの条件を満たしている普通預金の事です。
ペイオフ解禁時に導入された預金制度で、預金が額の上限なく保証されています。
利息が全くないということ以外は引き出せないわけでも
振り込みができないわけでもないので預け先としては良いでしょう。
どこの銀行に預けても1000万円以上だとペイオフの制度で保障されなくなってしまったのかと
思っていましたが、利子をあきらめれば安全に預金できる場所はある事が解りました。
もし高額当選した時にあわてないためにも、一度お使いの銀行の決済用普通預金を
チェックしてみてはいかがでしょうか?