占いのひとつとしてよく耳にするのが「タロットカード」
今回は、その「タロットカード」の歴史からやり方まで
気になるタロットの秘密を暴いていきたいと思います。
こちらは、現在世界に存在する最も古い「タロットカード」です▼
15世紀にミラノで作られたもので、
世界中の博物館やコレクターによって保管されています。
ヴィスコンティ・スフォルツァ版と呼ばれるこの時代の
タロットカードは、占い、魔術などのツールではなく
「ゲーム」を目的として作られたものでした。
その後、18世紀の終わりにフランス人占い師のエテイヤが編纂した
『タロットと呼ばれるカードのパックで楽しむ方法』という占い本が出版され、
現在のように多くの人に占いのツールとして用いられるようになりました。
19世紀後半、オカルトの影響を強く受けた
フランスの「薔薇十字力バラ団」や
イギリスの「黄金の夜明け団」などの結社により
タロットは西洋魔術の道具としての地位を確立していきました。
その後、占いとしてタロットカードが
世界中で親しまれるようになったのは20世紀後半になってからです。
日本でタロットカードが広まったのは1960年代後半。
先述したようにタロットにはゲームとしての側面もありましたが、
日本に紹介された当時すでに占いのためのカードとして
広まったので今日でもゲームとして遊ぶことはあまりありません。
今日、占いに用いられているスタンダードな
タロット・カードの枚数は全部で78枚。
また、その78枚のカードは、
22枚の「大アルカナ(Major Arcana)」と
56枚の「小アルカナ(Minor Arcana)」に分けられます。
大アルカナは魔術師や戦車、太陽などの有名なカードであり、
象徴的な意味を持っているとされています。
小アルカナは、カップ(杯)、ソード(剣)、ワンド(棒)、ペンタクル(貨幣)
の4つからなり、この要素を合わせてスートと呼びます。
このスートとは、トランプで言うところの
スペード、ダイヤ、クローバー、ハートのようなものです。
それらのカードを使い、占っていくのですが
やり方はいくつもあります。
メジャーな方法は、1枚、あるいは複数のカードを裏にして
十字や三角形など特定の形に展開するというものです。
この方法を「スプレッド」と言います。
その後、カードを表にしていき、そのカードのポジションの定義と
カードの持つ意味とを掛け合わせ、
結果を導いていきます。
1セット手元にあるだけで、
簡単に占いを行うことができる「タロットカード」。
ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか?