宝くじでよく聞くのが「キャリーオーバー」という単語。
一体どういう仕組みなの?
当選金額はどうなるの?
今回は、そんな疑問にお答えします。
「キャリーオーバー」とは、前開催回から繰り越された配当金のこと。
1等当選が出なかった場合や、当選が出ても配当金が余った場合、その配当金は次回の1等配当金に繰り越されます。
現在、日本国内で法令の下で正規に販売されている宝くじの中でキャリーオーバー制度を取り入れているのは、絶大な人気を誇る数字選択式宝くじ「ロト6」、「ロト7」や、スポーツ振興くじの「toto」などがあります。ミニロトにはキャリーオーバーは設定されていません。
いずれも1等の上限金額が定められているため、当選金発生後も繰越金が残った場合、次回抽選くじへのキャリーオーバーとなります。
----------------
各宝くじの上限金額はコチラ▼
【BIG】 1等上限賞金は6億円
【ロト6】 1等上限賞金は4億円
【ロト7】 1等上限賞金は8億円
----------------
日本のキャリーオーバーは、1等の上限額を設定しているという特徴がありますが、海外では上限を設定していないものが多数存在します。
天井無しのロトくじでは、「メガ・ミリオンズ」が有名です▼
1等の理論値配当金は12億円で、キャリーオーバーの上限額はありません。
メガ・ミリオンズの当選確率は約1億7,600万分の1ですが、その回に当選者がいなければ賞金は次回に繰り越されます。
上限額がないため、日本円にして約454億円にまで到達することもあるそうです。
なぜ日本のキャリーオーバー制度には、限度額が設けられているのでしょうか。
その理由は、【破産を防ぐため】
上限無しでキャリーオーバーを実施すれば、1等当選額が高くなるたびに射幸心を煽られ、破産するほどのお金をつぎ込んでしまう人がでてくるかもしれません。
そのようなことのないように、上限額は国会審議で可決されなくてはなりません。
キャリーオーバーが発生している回の宝くじは購入者が多いため、その分、元の当選額も高くなります。
その上、キャリーオーバーされてきた額が上乗せされるため、1等の当選金額がいつもの数倍になることも!
宝くじを購入される際にはキャリーオーバーが発生しているかどうか、きちんとチェックしながら購入していきましょう。