宝くじの『共同購入』というのを聞いたことがありますか?
共同購入には、高額当選した際に贈与税がかからない等メリットもある反面、もちろんデメリットも存在します。
これから高額当選を夢見る方に、是非『共同購入』についても知っておくと良いでしょう。
ジャンボ宝くじで1等が当選する確率は1000万分の1程度だと言われています。
比較的確率の高い数字選択式宝くじロト6でも610万分の1、ナンバーズ4でも1万分の1だと言われているのですから、宝くじの高額当選がいかに難しいものなのかがよくわかるでしょう。
ところで、この確率を『確実』に近づけるためには、購入枚数を増やすのが一番の近道です。
そうはカンタンにいかないとはいえ、これ以上の効果がある方法はありません。
かと言って、この確率を高めるくらい大量の枚数を購入するにはそれなりの投資が必要になりますね。
そこで考えつくのが「宝くじの共同購入」です。
仲間内で、ご近所で、職場で、1人で1万円分しか購入できない場合でも、10人なら10万円分、20人なら20万円分購入できるのですから、大幅に当選確率は上がります。
後々に投資金額に応じて等分することにはなりますが、ハズレを引いてしまうくらいなら等分したほうがマシだとも言えますね。
多人数で共同購入すればそれだけ当選確率は上がる、単純ではありますが共同購入の最大のメリットはここにあります。
また、高額当選をした際に、親族等に贈与をしたいと考えているのであれば、当選金の受取時に共同購入である旨伝え一緒に受け取ることで、贈与税がかからず親族にも金銭の授受ができるメリットもあります。
宝くじの共同購入は当選確率を上げるために非常に有効ですが、大きなデメリットがあります。
宝くじを共同購入した方の多くが、高額当選をゲットした後の分配でトラブルになってしまうのです。
投資金額が均等であっても「共同購入を持ちかけたのは自分だから多く受け取る権利がある」と主張し始めたり、3人のうち1人には当選を教えなかったり、ひどい場合はくじ券を管理していた人が「高額当選はしなかった」と全員にウソをついて独り占めすることもあり得ます。
これを回避するためには、全てのくじ券の番号を全員が把握できる工夫が必要となるため多大な労力が生じてしまいます。
また、単に代表者が1人で当選金を受け取って分配していると、分配行為が贈与とみなされたり、高額な収入に対して税務署から所得隠しの疑いをかけられて追徴されるおそれもあります。
共同購入でこの危険を回避するには、全員で当選金を受取りに行き、全員が当選証明書の交付を受ける必要があるでしょう。
当選確率を上げるためには非常に有効な共同購入ですが、人間関係が悪化した例や思わぬ課税を受けたケースもあるので、しっかりと対策を講じてから実行するようにしましょう。