前回は、暁先生に自分を整える「禊」と念を込めて集中力をアップする方法を伺いました。
今回は、宝くじを買う前や後に実践できる行動についてお話しいただきます。
――前回は、身を清めて集中力を高める方法をお伺いしました。運を引き寄せる言葉があるそうですが、どんな言葉なのでしょうか?
暁先生 古神道の言葉には「言霊」というものがあります。神前で奉上される「祝詞」には力が集積されているのです。
願いを叶える言霊が多々伝えられており、金運を引き寄せるときには、「福徳(さねさお)や富徳貴徳(とさおむねさお)宝徳(たからさお)宝虚満(たからそらみ)つ(真太神)まがみおおかみ」という言葉を唱えます。これは、金運の神様を讃える祝詞でもあり、すべての言葉が財や福に関係する言葉の組み合わせなんです。朝に唱え、夕に唱えすることで、お金の運を引き寄せるだけではなく、鎮魂にも使うことができます。私の著書である『鎮宅霊符』という本の中に、金運を招く代表的な札を2枚入れているのですが、これもすべて「福徳」を唱える字であり言葉です。
――唱える言葉以外に書く言葉もあるそうですね。
暁先生 霊符のように難しい文字でなくても、もっと簡単にできる方法として、「字霊」を書く方法もあります。霊は魂や玉ともいわれる「たま」のことで、内なる霊威力や大きなパワーを示します。字霊を紙10回書くことで、その字の運が現実に影響を与えると、いにしえの昔から考えられてきました。
字霊にもいろいろな漢字がありますが、商売やビジネスに関するものが「頂台」。これは、「自分が持っている台の上に欲しいものが乗りますように」という意味が込められた、非常に霊験あらたかな言葉でもあります。具体的に欲しい物を願って「○○頂台」と書くことで、その物を手に入りやすくなります。物以外の願い事にも使うことができます。最初に人の名前を書くことで、その人を味方に付けるという意味にもなりますよ。
ほかには、金運やビジネスに効く「紋符」。紋は家のしるしのことで、符というのはお札を表します。根付けを表す言葉で、商売繁盛に繋がると言われています。欲しい金額を具体的に願うことができるので、「100万円」と書いて「紋符」を10回書けば、幸運が舞い込んでくるという言葉です。
――宝くじを買うときに、方角は関係しますか?
暁先生 干支で時間を見る「十二時辰」を取り入れることです。干支のように月や日時にも十二支が決まっています。特におススメなのが、「巳酉丑」という金運に関係する金局三合(十二支のうちの3つが影響しあうこと)がそろうとき。その次にいいのが、「午寅戌」の火局三合がそろうときになります。その時間に、自分の家から見て「巳か酉か丑」の方向に行きましょう。
たとえば、巳の時間になったら弁天様のところに行って、そして帰ってくるという方法です。特に、巳のときにはお水に関係するところに行くんです。そのときに宝くじを買う方であれば、お水を飲んでみるのも良いでしょうね。
また、「午寅戌」のときには稲荷に行くと、食べるものに困らないと言われています。2016年は申年なので、月日でそろえてみるのが良いですよ。
――実際に先生も実践されているんですか?
暁先生 宝くじは買っていませんが、弁天様には行っています。巳年のときには、仕事の予定も調整して弁天様のところに行きました。急きょ仕事が入ったときは、その場に巳をまつらせてもらったこともあります(笑)。それくらいチャンスの時期なので、私のお客様にも「巳酉丑」の金局がそろうたびに「弁天様のところに行ってください」とアドバイスしています。個人的に「弁天様はピンクが似合う」と思っているので、私自身は、巳の日には弁天様に一輪のピンクのお花を祀ることに決めています。
――なるほど。宝くじを買うときは、「巳酉丑」を意識してみます!購入した宝くじを保管するときにおススメの場所があれば教えてください。
暁先生 宝くじを金庫にしまう方もいらっしゃると思います。その場合は、木箱に宝くじを入れて金庫に置いてみてください。特に、杉とかヒノキ、樫の箱がいいですよ。宝くじをお財布の中に入れたままにしている方は、せめて和紙に包んでいれたほうがいいでしょう。紙物に挟んでおくことで、運気が良くなると言われています。お札の場合は、紙に包んで祈ると帰ってくるんですね。当たるように願うときは、手に挟んでお願いすると運の良くなる紙になります。
――宝くじがなかなか当たらない場合、他にどんなことに気を付けたらいいでしょうか?
暁先生 仕事がすごくできて素晴らしい人なのに、何かしらトラブルが起きてしまう人や収入があっても貯金が貯まらない人は、「なんでだろう?」と考えてしまうと思います。
生まれたときから、その人の運勢は決まっていて、金運も点数のように決まっているのですが、それは徳を積むことで変えられます。
「自分はこんなに頑張っているのに、お金が貯まらない」という人は、もともと財運に恵まれていなんです。しかし、陰徳を積めば、運命を自分で変えることができます。陰徳というのは、人の見ていないところ(陰)で徳を積まないといけません。なんでもいいので、公共の場で誰も見ていないときに毎日掃除をする、先祖供養するなどしてみましょう。
――運が悪くても、陰徳を積むことで変えていくことはできるのでしょうか?
暁先生 金運が悪い人は、収入の何割かを氏神や菩提寺にお賽銭しに行くと、金運の徳を積むことができます。
これは先祖供養の一つなんです。陰徳を積むには、先祖にどんどんお金を渡して、お金を払った方がいいんですね。金運が悪い人は先祖の金運が影響していて、先祖が霊界で遣うお金がないということなので、もし先祖が悪い運を持っていたときに、お賽銭をして浄化していくことになるのです。
だから、「先祖さんお使いください」という意味で、先祖に禄をわたすためにお寺や氏神でお賽銭をします。その時、同じ硬貨を6枚入れます。「三途の川を渡る時に使ってください」という足代の意味があるので、灯篭代として30円足すこともあります。
陰徳は、善いことをするだけではなく陰でしなければいけません。もし、神社に寄付をするときは、名前を書いてしまうと少し徳が減ってしまうので注意してくださいね。自分のやった善行を誇らなければ、財運が付いてきますよ。ほかには、お寺に寄付をすること。先祖のお墓を作り換えたり、きれいにする方法もあります。
もし宝くじに当選した場合は、その一割寄付してみるのも一つの方法です。運がよくなったときは、その運を返しておくと、また十倍になって返ってくる可能性があるということです。