宝くじで高額当選したら喜びますよね!
しかし、高額当選の裏には色々な落とし穴があります。
宝くじで高額当選した時に知っておきたいポイントをまとめてみました。
みなさんが街頭で購入する宝くじですが、宝くじを販売することで得た収益の配分内訳はご存知でしょうか?
実は、宝くじ販売の収益金のうち約40%は販売元である都道府県などに還元されています。
つまりは「40%は税金」であり、宝くじを購入するだけで40%分の税金を支払っているのと同じだと思ってください。
だからこそ、宝くじの当選金はいかに高額であっても所得税や住民税の課税対象にはなりません。
ここまでは「当然知っている」という方も多いでしょう。
ところが、当選金の使い道や保管方法によっては、翌年以降に多額の税金が課せられることもあります。
「非課税なのに、なぜ?!」という悲劇を回避するためにも、高額当選をゲットした時のポイントを知っておきましょう。
まず気をつけるべきは『贈与税』です。
非課税になるのは「宝くじの当選金によって得た収入に対してのみ」であり、当選金を家族や親族と分配してしまうと、当選者が『贈与』をしたことになります。
例えば「高額当選したので、これまでの恩返しのつもりで両親に1億円を贈った」という場合は、3,000万円超の贈与とみなされ最大55%の贈与税が課税されてしまいます。
高額当選が判明し、受取りまでに分配の計画が立っていれば、共同購入したことにして一緒に受取りに行くことで、贈与税の発生を回避できます。
分配方法ひとつの違いが数千万円の差を生むので、ぜひ分配計画がハッキリしている方は共同購入として受取り時点で分配してしまうことをオススメします。
もう一つ注意したいのが「税務署の調査対策」です。
多額の当選金を自宅のタンスに保管しておくのはさすがに不用心なので、金融機関の口座に預け入れるのが普通かとは思いますが、あまりに多額の残高があると税務署から「これな何の収入なのか?」と調査の手が伸びるおそれがあります。
特にマイナンバーの導入によって個人の預貯金や収入が把握されやすくなったので、突然の高額な収入があるとチェックの目に止まるかも知れません。
もちろん、宝くじの高額当選金は非課税なので説明を果たせば問題はありませんが、問題は説明できる証拠の存在です。
宝くじの当選を証明できるのは、唯一『当選証明書』です。
当選証明書は希望者のみの交付になるので、後々のトラブル回避のために必ず「当選証明書が必要です」と申し込みましょう。