宝くじ売り場では、「高額当選者がこの売り場から出ました!」というお知らせがされるのはもはや常識です。
それだけで宣伝になりますし、「それなら、ここで買ってみるか」と売り場の近くをたまたま立ち寄った人にも買ってもらえる効果があります。売り場としてはこれを利用しない手はありませんね。
ただ、当選者は買った宝くじを購入した売り場にもっていくわけではありません。少額当選であれば売り場でも換金してもらえますが、高額当選となると必ず銀行に宝くじをもっていかなければなりません。
では、宝くじ売り場側はどうやって自分の売り場から高額当選者が出たのかを知っているのでしょうか?
知っていそうで知らなかった疑問について、今回はその仕組みをご紹介します。
売り場側では、実は売り出す宝くじの番号を控えているのです。
宝くじ売り場は、それぞれ好きな番号を選んでまとめて購入します。
売り場が宝くじを購入する日には、売る人が集合して番号を指定して買い付けを行います。
自分たちで購入するので、番号を手元に控えておくこともできますよね。
10枚ずつ連番で買って行く人が多いので、何番から何番までの番号が売れたのかという情報も、すぐに分かるようになっています。
連番なら問題ありませんが、しかし宝くじは連番で買う他に番号がバラバラなバラくじも販売していますよね。
では、これらの番号はどのように管理しているのでしょうか。
バラくじというのは、実は連番で買った後に、売り場で番号をバラバラにしてから袋詰めしています。
あらかじめ連番で買ったものを売り場で組み合わせているのですから、結局番号を控えるのは簡単です。
仕組みとはいっても、実際はなんのことはありません。
あらかじめ番号の決まっている宝くじはともかく、自分で番号を決めるロトやナンバーズといった数字選択式の宝くじの場合はどうやって番号を把握しているのでしょうか?
この場合、発券する機械に番号や売り場情報が逐一記録されるため、どこで発券したものが当たったかは調べればすぐに分かる仕組みになっているのです。
売り子さんが渡された紙を通す機械を見たことのある方もいるのではないでしょうか?
あの機械がそうです。
このように、どの売場でどのくじが販売されたか把握する仕組みが整えられているのです。