誰しも「宝くじで1等が当たったら会社を辞める!」と
豪語する同僚を見かけたことがあるでしょう。
もし、ご自身が高額当選をしたら仕事は辞めますか?
宝くじで高額当選した場合に、仕事を辞めても良いものなのか
今回は実際に当選した方々の状況等も調べてみました。
年末ジャンボの1等前後賞合わせた当選金額が10億円を超えた現在では、
宝くじで高額当選を果たせば生涯給与を軽く超えるほどの財産を手にすることになります。
現在の生活水準を維持することさえできれば、
利回りの良い貯蓄をすれば利子だけで生活することもムリではありません。
実際に宝くじで高額当選を果たした人のうち、
実に7割の人が当選前の仕事を辞めているそうです。
ただし、高額当選者の年齢分布を見ると60歳以上が40%を占めており
すでに定年退職している年齢層が多く、
さらに当選金を資金にして独立開業をする人も多いので、
本当に全くの無職になってしまう人の数は実際には多くはありません。
宝くじで1,000万円以上の高額当選を果たした場合に
銀行から配布される『その日から読む本』というガイドブックにも
「仕事を辞めないこと」と案内されています。
宝くじの高額当選によって莫大な財産を得ようとも
「お金があるから働かない」という選択肢は
自分を幸福にするものではないことが、
過去の高額当選者の経験や人間の心理などから実証されているのです。
宝くじで高額当選を引き当てても仕事を辞めるべきではない。
これは宝くじの運営側が案内する高額当選者の心得ではありますが、
では実際の高額当選者はどのように考えて、どうしているのでしょうか?
ここでは、2006年に130万ポンド、日本円にして約2億6,000万円の
高額当選を得たイギリス人の話を紹介しましょう。
某ハンバーガーショップで勤務していた23歳の男性Rさんは、
恋人と一緒に軽い気持ちで数字選択式宝くじロトを購入しました。
そのロトで見事、莫大な財産を手にしたRさん、
すぐにハンバーガーショップを退職しました。
住宅を購入し、海外旅行にも出かけ、恋人と豪華な結婚式を挙げ、
考え得る贅沢を堪能しましたが、すぐにそんな生活に飽きてしまいました。
一言でいえば「ヒマをもてあました」のです。
Rさんは、当選から1年半後、もともと勤務していたハンバーガーショップに再就職しました。
Rさんは「僕はまだ若い。一生懸命仕事をして、損になることはない」と語っています。
仕事を辞めて豪遊を繰り返した当選者の多くは不幸な末路を辿っています。
宝くじに当選しても「自分が変わったわけではない」と心得て
働き続けることは非常に重要だという好事例ですね。