今回は、「開運財布診断士」小川あきこ先生へのインタビュー最終回です。
これまでお伺いした「お財布の状態が表す持ち主の心の状態」については、筆者自身無意識のうちに実行していた内容がたくさんありました。お財布の状態を定期的にチェックすることは、健康診断を受けて体の調子を見るのと似ていると思います。今回お話しを聞いてみて、あらためてお金との向き合い方を考えるきっかけになりました。
インタビューでは、「あわよくば宝くじ当選のきっかけをつかみたい!」と、前のめりに質問を投げかける筆者に対し、明るく穏やかな口調で、熱心に具体的なアドバイスを教えてくださる小川先生の様子がとても印象的でした。
最終回では、宝くじ購入者の一人として、億万長者に近づくためにはどうしたら良いのか?単刀直入に聞いてきました。
――「金銭感覚診断」ではどんなことが分かるのですか?
小川先生 その人のお金に対する苦手意識を探っていきます。お金に対する意味付けと意識付けは、両親が発するお金に対する言葉や育った環境に影響を大きく受けているものなのです。
今は、小学校でもFPによるお金の授業がありますが、それ以前には、お金に対する教育は家庭で行われてきたのですね。そのようなお金に対する知識・感情や精神面を探っていくためのテストが、独自の「金銭感覚診断」です。
【5つの質問】
Qご自身の財政状況。預貯金の残高を把握していますか?
Qご自身の財政状況。お財布の現金残高を把握していますか?
Q家計簿はつけていますか?
Q今支払っている保険料、保険の中身、年金をどのくらいもらえるか。金額は把握していますか?
Q儲け話、儲かるという教材に手を出して失敗したことはありますか?
Qローンはありますか?
――どんな診断結果が分かるのでしょうか?
小川先生 診断結果の答えは、7タイプです。それぞれお伝えしますね。
1.何も考えていないタイプ
良い面からみると、今まで深く考えなくてもお金に困ることがなかったタイプです。お金に対する自信があったはず。反対に言うと、お金に関することから逃げているところがあります。また、めんどくさがり屋なところもあるので、まずは現状をしっかり把握する必要があります。お財布の中身を毎日確認することから始めると、少しずつお金に対する意識付けが変わっていきます。
2.八方塞がりタイプ
考えているのにどうにもできないタイプです。こういう人は、毎日自分のお金がどれくらい入って、どれくらい出ていっているのかを確認することから始めてもらっています。1円単位ではなく、まずは何百円、何千円単位でお金の収入、支出が分かれば大丈夫です。
3.今だけ生きているタイプ
このタイプは、「今だけ楽しければいい」と考えているので、万が一お金に困った時に立ち直るのが難しくなってしまいます。思いがけないことで悩む人が多いのです。少しずつお金に対する意識付けをするために、お金を振り分けてもらっています。このタイプの方は、給料が入ってきた口座から、他の口座へ自動的に振り替えるような仕組みづくりをしていただいています。
4.守りタイプ
このタイプは日本人に多いのです。安全、安心を求める人が多いからです。お金があると自分を守ってもらえると考えています。しっかり貯金もしているのですが、その反面お金が使えないというケチな人も。例えば、飲み会などできっちり割り勘しないとだめなタイプ。不安を抱えている人が多いという傾向もあります。この人たちは、自分や大切な人のためにお金を使ってみると良いですよ。プレゼントの金額を少し上乗してみるなど、ちょっとしたところから「お金を使っても不安に感じない」という意識付けをしてみましょう。
5.お金が好きなタイプ
お金に対して詳しくて、たくさんの知識を持っている人です。世の中の経済にも詳しいので、成功されている方が多いのがこのタイプです。お金のことで困ったときは、この人に聞くといいですね。自信を持っている方なのでよい情報を求めるあまり、自信過剰になる方が多いので、いろんな情報を的確につかんでいくことが大事。
6.世間知らずタイプ
専業主婦の方やご主人がすべてお金のことをやってしまうタイプです。自分でお金の管理をしていくといいですね。今の70~80代の人で、自分でお金を使えない人が多い。今の家計がどうなっているか知らないんですね。だから、家計状態を把握することが大事。
7.人生諦めタイプ
自分の稼げる金額はこれくらいだと諦めてしまっています。借金を重ねていることが多く、自分を大切にしない人が多いのです。借金は簡単にできるし、誰かが貸してくれるだろうと世間を甘く見ています。借りるのは上手だけど返せません。返済の計画がたっていなくて、利息だけ払って元本が減らない場合もあるので、きちんと返済計画を立てましょう。最後は、クレジットカードにはさみを入れる覚悟が必要です。このタイプの人には、お金を貸してあげないことが大事です。
――今回、特別に小川先生に診断していただいた結果、私は「1.何も考えていないタイプ」でした。肝に銘じます!
――宝くじを購入するからには、やっぱり億万長者を夢見てしまいます。お金に愛される人になるためには、どんな心構えが必要でしょうか?
小川先生 1点目は自分を大切にする人になること。つまり、お金を大事にするということです。お金と仕事は人からくるからです。
次に、お金に執着しない人。お金に執着するよりも、お金を使うことによって、お金を循環させるようになると考えましょう。
そして、お金を循環させることに執着しないことも大事。お金に対して悪い態度をとっているのであれば、それを改めてみることもとても大事だと思います。たとえば次のようなことに気を付けてみると良いですよ。
・支払いは渋らない、ためない
・給料に文句を言わない、感謝して受け取る
・月に1度は通帳記帳する
・買った物&食べ物を大切にする
・無駄な物は買わない
・お釣りを確認する
・財布はバーゲンで買わない
・クレジットカードは1枚か2枚にしぼる
・数字に強くなる
・マイナスの感情に流されない
・「このお金使ったらなくなっちゃう」と思わない
・財布はプレゼントでもらうのではなく、自分で買う
・長財布、小銭入れは分けて使う
――ありがとうございます!小川先生に教えていただいた内容を意識しつつ、神社参拝やお守りを身に付けるなどの行動を併せて行うことで、より良いパワーを頂くことができそうですね。普段何気なくしてしまいがちな行動もたくさんあるので、できるところから一つずつ行動してみたいと思います。